健康

副鼻腔炎には2種類あるって知ってた?症状と治し方を解説!

風邪は治ったのにドロッとした鼻水がずっと出たり、鼻がつまる。もしくは、鼻炎や花粉症かと思っていたら、のどに引っかかるような粘り気のある鼻水が出る…。
こんな症状が出ていたら副鼻腔炎の可能性があります。
副鼻腔炎(蓄膿症)はドロっとした鼻水がでて、鼻の奥から臭い臭いがするという嫌な病気です。
ちょうど寒くなる今の時期にかかる人が多いようです。

副鼻腔炎はどんな症状?

副鼻腔炎はどうやって治すの?

副鼻腔炎に効く市販の薬を教えて!

こんな悩みをお持ちの方の為にこの記事では上記の疑問に答えていきます!

副鼻腔炎の概要

なぜ副鼻腔炎になるのか?メカニズムを説明

鼻の中は「鼻腔」と「副鼻腔」の二つから構成されています。
副鼻腔とは、鼻の周りにある空洞の事で、顔の左右に4つずつ、合計8つあります。
副鼻腔の役割は、粘液を鼻腔のほうに押し出していく事です。

さて、副鼻腔炎は副鼻腔に何らかの原因で細菌が入り込み炎症を起こすことで発症します。
よくある原因として、風邪やインフルエンザのウイルスや細菌による感染と言われています。

そうしてウイルスに感染すると、鼻腔と副鼻腔をつなぐ道をふさいでしまうことがあります。
そうなると副鼻腔から鼻腔へ粘液を押し出すことができなくなり、副鼻腔に粘液が溜まってしまいます。
そこにウイルスや細菌が入り込んで繁殖するせいで膿が溜まり、副鼻腔炎を引き起こすのです。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎には2種類あると言われています。

急性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎

の2つです。

2つの症状は殆ど同じです。
下記に症状をまとめてみました。

副鼻腔炎の症状

黄色のネバネバした鼻汁が出る
鼻の中で悪臭がする
鼻がつまる
鼻汁がのどまで降りるせいでタンが絡む
鼻の付け根付近が痛む
顔面に圧迫感を感じる
虫歯でもないのに歯が痛む

上記の症状を覚えたら副鼻腔炎の可能性が高いです。

症状が1か月以上続く場合は慢性かもしれない

通常、急性副鼻腔炎は1か月程度で治ります。
しかし、時には治らずに1か月以上長引く場合や、繰り返す場合もあります。
その時は慢性副鼻腔炎の可能性が高いです。

副鼻腔炎を放置すると手術が必要になる可能性も

また、副鼻腔炎だと気づかずに放置した場合も慢性になってしまいます。
知らないうちに慢性副鼻腔炎になっていた…という事もあるので、少しでも怪しい症状が出たら診察を受けるようにしましょう。

長いこと放置したり、治っていないのに診療を中断してしまうとどんどん悪化します。
”鼻タケ”と呼ばれる、粘膜がはれてキノコ状の良性のポリープができてしまう事もあります。
これができてしまうと治療に時間がかかり、手術が必要になってしまう場合もあります。

慢性の中でも治りにくいタイプがある?

最近、細菌感染とは異なるタイプの慢性副鼻腔炎が増えています。
それは、好酸球性副鼻腔炎です。
好酸球とは、アレルギー性鼻炎や喘息などアレルギー反応に関わる白血球の1種です。
アレルギーを持つ方がかかりやすく、近年増えている理由は、アレルギー性鼻炎にかかる人が増え併発するからだと言われています。
このタイプはステロイドしか効果の高い薬がなく、ステロイドの服用をやめるとまた発症する傾向が強いことが特徴です。
完治させることが難しく、現在も研究が続けられています。

副鼻腔炎の治し方

耳鼻咽喉科で薬を出してしてもらう

1番確実なのは、お医者さんに診てもらってお薬を出してもらうことです。

また、お医者さんに行くとお薬を出してもらうだけでなく、吸引や洗浄、薬の吸入等の治療をしてもらえます。

吸引や洗浄は、字のとおり鼻水を吸引するのと、鼻の中を洗浄し細菌を減らす治療です。
吸入とは、蒸気化させた薬を鼻から吸い込むことで副鼻腔炎の炎症を軽減する治療です。

これをやるだけでその日の辛さが全然違いますので是非やってもらいましょう。

市販の薬では効かない?

市販の薬でも効果のある薬はありますが、治すというよりは症状を和らげる効能に近いと思います。
有名な薬として下記が挙げられます。
小林製薬のチクナイン

ロートのアルガード鼻炎内服薬ゴールドZ

副鼻腔炎かな?と思ったら早めの治療を心がけましょう

副鼻腔炎は放置すると悪化が進んでしまう病気です。
鼻の風が長引いたり、黄色の鼻水が出るようになったら「もしかして副鼻腔炎化も?」と疑うようにしましょう。
また、風邪をひかない事、引いても長引かせない事が副鼻腔炎の予防になります。
バランスのいい食事を心がける、睡眠時間を確保する等の生活習慣を改善をすることが大切です。